Case
Study
お客様事例
データでつながる、スマートな生産管理
とにかく「人手」がかからなくなりました
茨城県古河市に本社を構えるヤマト工業株式会社様。
保温・保冷用の外装部品や関連部品を製造・販売しています。
ヤマト工業様と当社とのお付き合いは、もう30年以上前に遡ります。
最初はオフコンによる経理業務だけでしたが、2005年のオープンシステム化をきっかけに、さまざまな機能追加や改善を行い、現在は製造現場とのデータ連携まで行っています。
システム機能強化の大きな転換点は、2010年ごろから「ラッキング工場とのデータ連携」を開始したこと。
それまで事務所からの作業指示は紙で渡していましたが、工場にシステム端末を導入し、事務所からの作業指示データを工場内で直接確認できるようになりました。作業完了報告も事務所でリアルタイムに確認できます。
これにより、事務所と現場のやり取りが改善され、顔を出さなくても作業指示、完了報告、在庫状況がリアルタイムで共有できるようになりました。
このシステムを導入したことで、システム化前の半分程度の人数で同じ仕事をこなせるようになり、さらに残業もなくなったとのこと。
直近では工場で「タブレット」を導入し、出荷品のピッキング作業を効率化しました。
ピッキング作業の効率化はもちろんですが、「手元で過去のデータも検索・照会できる」というところも気に入っていただけています。
さらに、管理システムだけでなく、工場に監視カメラを設置することで、現場の状況を事務所から確認できるようにしています。
単なるデジタル化にとどまらず、システムによる「データ管理」とカメラによる「リアルタイム監視」を巧みに組み合わせることで、これまでにない業務の「見える化」を実現。システムだけでは補えない現場の細かな状況も、カメラ監視によって把握できるようになりました。この柔軟なアプローチが、時間短縮とコスト削減につながっています。
ヤマト工業様では、定期的に現場からの改善要望を吸い上げて検討するという仕組みがあり、これにより現場の業務改善が進められています。当社ではこの業務改善のお話をいただき、システムに取り込んでいくことで、お客様に寄り添ったご提案をさせていただいております。
当社の担当エンジニアも、業務を理解し、ご要望以上の提案を受けているということで、大変喜ばれています。
現在は、取引先からの受注データをインターネットから登録していただくシステムをリリースしたばかり。これが浸透すれば、さらに紙がなくなり一層の業務改善につながるのではないか、と大きな期待をいただいております。
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OCRの機能を「手軽」に使い、操作ミスの低減や作業時間の短縮などを実現
全農とちぎ施設運営課は、県内の5つのJAの生産者から農産物を集荷し、検査・梱包を行なって全国に農産物を出荷しています。
複数のJAで集荷場を共同利用し、出荷を行なっている事業は、国内では初の取り組みとなります。
「JA全農とちぎ青果物広域集出荷センター」は2024年1月から稼働しましたが、当社は稼働前より様々なシステムの導入について相談をいただいておりました。
数百名の生産者から様々な農産物が集まってくるため、それらの基本情報を登録する”手間”を軽減することを模索していましたが、ここに当社で導入実績のある、京都電子計算社の「AI-OCRサービス」がマッチしたため、早速ご提案。
「大量の情報」とは言っても、数万件に及ぶものではなく、大規模なOCR設備を導入するほどのものではない。
そんな環境で、当社がご提案したAI-OCRが手軽で柔軟性が高いということで、すぐに導入のご決断をいただきました。
生産者の手書きの「施設利用申込書」を読み取る仕組みから構築しましたが、それまでは手作業でデータ登録していました。OCR機能を使って手書きの申込書を一括で読み込ませることにより作業効率が改善し、また作業者の個人差によるミスも軽減することができました。
知識や経験がなくても手軽に使えるということで、大変重宝いただいております。
パソコンの設定や読み取り用紙のフォーマット設定など、システムを運用するための設定作業は少なくはないのですが、当社の手厚いサポートにより円滑にシステムを利用できている、と大変ご好評をいただいております。
この施設では、特に冬場には「栃木のいちご」を大量に出荷しています。
今後もこれらの業務がスムーズに進められるよう、当社としてもしっかりとお手伝いさせていたきます。
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パソコンの設定や機器不調の対応まで、担当者の時間を取られていた業務から解放されました。技術が日々進化している中で、新しい取り組みをする際の技術窓口にもなってもらっています!
栃木県壬生町にR&Dセンターを構える株式会社アクトリー様。
アクトリー様は販売から設計・製造、据付、そしてメンテナンスまで一貫して行う焼却炉の完成品メーカーです。壬生町のR&Dセンターでは、3つの焼却炉合わせて394t/日の産廃物処理を行っており、場内は全て自家発電で稼働しています。また、廃油のリサイクル事業も行っております。
ショールームとしての役割もあるため、地元の小中学校から関東外の大学生まで、見学者の訪問が絶えません。
興味があるのは、その焼却熱を利用してトマトや熱帯植物の栽培、フグ・アワビの養殖を行っているところです。
(トマト栽培)(トラフグの陸上養殖) (蝦夷アワビの陸上養殖)
◯当社では、新3号炉の新設に伴い電話交換機やネットワーク機器の設置、配線に関わる設計全般に携わらせていただきました。IP電話への切り替えや、社内ネットワークの統合、各フロアへの無線基地局の設置など、様々な新しい試みが導入されております。
(ご担当者様から)
導入時、建設会社や電気設備会社、回線業者との調整もありましたが、その調整も柔軟に対応をいただきました。
また技術面については、その都度分かりやすく説明も頂きプロジェクトは計画通りに進めることができました。
◯新インフラ導入後は、「ネットワーク・システム運用サポート」の契約もいただき、アクトリー様のインフラ環境維持のお手伝いをさせていただいております。
(ご担当者様から)
8月のお盆休み前に、落雷により所内のネットワークが不通になってしまったことがありました。金曜日の15時30分頃だったのですが、電話をしたらすぐに来ていただくことができ、なんとか19時までに回復にこぎつけることができました。当社は年末年始・お盆休みも稼働する事業所なので、非常に助かりました。
(ご担当者様から)
ITを活用した業務効率化など、これからも対応していくべきことはたくさんあります。栃木シンコーの社員はとても話しやすく、どんなことでも相談できるので、今後も最適な業務アプリケーションや新技術などの情報を共有していただき、社内でもどんどん取り込んでいきたいです。
(構築内容)
・社内VLANの設計、無線基地局の設計・導入
・音声SIPサーバ、IP多機能電話機の設計、導入
(従前との変更点)
・電話機はLAN対応電話へ変更、端末移動が容易に。障害時は入替が容易。
・社内NW、電話、他NWとVLANで統合、従前は1つのNW
・各フロアに無線基地局を導入
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